ASTERIA Warp導入事例:
住友林業株式会社

住友林業株式会社

IFRS対応を実現するシステム連携基盤
“ASTERIA Warp”

[住友林業株式会社]

業種:
農業,林業
利用シーン:
ERP連携, マスターデータ管理(MDM), 国際財務報告基準(IFRS)
連携製品:
SuperStream

異なるシステムのインターフェースを統合し、
システム全体の柔軟性を向上

高品質な木造戸建住宅を提供する住宅メーカーとして知られる住友林業株式会社。国土の1000分の1にあたる約4万ヘクタールの社有林を保有し、山林経営から木材・建材の製造・流通・販売、木造住宅の建築まで、総合住生活関連事業をグローバルに展開している。同社は国際会計財務報告基準(以下、IFRS)に対応するため、会計システムのリプレースを実施した。その際、毎年のように発生する各種の法体制の変化やコンバージェンスにも柔軟に対応できるよう、会計システムと周辺システムとのデータ連携のためのインターフェースも統一した。連携基盤のインターフェースとして選ばれたのは、ASTERIA Warpだった。
三浦 晃嗣

情報システム部 企画グループ マネージャー
三浦 晃嗣氏

IFRS対応をきっかけにシステム連携の手法を見直すことに

 2007年、住友林業は会計システムのリプレースに着手した。最大の目的は、IFRSへの対応だ。「それも目先の対応だけでは意味がありません。毎年のように発生するコンバージェンス※1、ビジネスに関連するあらゆる法体制の変化に、今後も対応し続けなければならない」と、住友林業情報システム部 企画グループのマネージャー三浦 晃嗣氏は語る。対応のために必要とされた新会計システムにはふたつの要件が挙げられた。ひとつ目は、法制度への柔軟な対応が可能なシステムにすることだった。法対応の観点から見ると、海外製のシステムでは日本の法制度への対応が遅れる場合や、個別に対応しなければならないこともあるため、国産製品の中から各ジャンルのトップベンダ製品を組み合わせ、ベスト・オブ・ブリードをコンセプトにソリューションを構築することになった。さらに、ふたつ目の要件として会計システムと周辺システムの連携において、既存システムの変更を最小限にとどめることが挙げられた。それまでは個別にデータ連携に対応していたが、毎回開発コストがかかるだけではなく、システム更改の度にデータ連携の仕組みを把握しなおさなければならない。会計システムと連携している社内システムは全部で約10種類あり、毎月100万件近いデータが処理されるため、会計システムと周辺システムとのデータ連携を集約し、一元的に管理できる仕組みを構築したいと考えていた。

 また、システム完成後は住友林業の関連会社である住友林業情報システム株式会社で維持、運用するため、開発当事者でなくても理解しやすい仕組みであることが求められた。

石井 秀和

住友林業情報システム株式会社 システム開発部
第三グループ チーフ 石井 秀和氏

システムの変化に即座に対応できるようインターフェースを統合

 住友林業が示した要件に対して株式会社日立情報システムズ(現:株式会社日立システムズ)が提案したのが、国内に高いシェアを持つ会計ソフトSuperStream※2とASTERIA Warpを組み合わせた、まさにベスト・オブ・ブリードなソリューションだった。

 周辺システムと新会計システムとのデータ連携はデータ形式の差異を吸収するため、すべてASTERIA Warpを介して行なわれる。月次処理では数十万件もの大量データを一括処理する必要があったため、日立情報システムズでは事前に大量データ処理のテストを実施、想定される処理量でも問題なく動作することを確認していた。また、住友林業情報システム株式会社システム開発部 第三グループのチーフである石井 秀和氏はASTERIA Warpのハンズオンセミナーに参加し、「直感的に理解できるアイコンを使って視覚的に開発できるので、コーディングに伴う記述ミスとも無縁で、必要な機能を簡単に作れる」と確信したという。

 実際のシステム構築は2009年4月にスタート、ASTERIA Warpを活用したデータ移行を経て、同年11月に本格稼働を迎えている。ASTERIA Warpは既存の周辺システムとの連携のほか、会計に関連する個別機能群との連携にも活用されたため、開発されたASTERIA Warpフローの数は70インターフェースにも上った。しかし従来のシステムでは会計システムと周辺システムとの仕訳インターフェースが定型化されていたため、これを利用した開発手法を選択。ベースとなるASTERIA Warpフローのテンプレートを作成し、必要個所を変更することで類似インターフェースを効率よく開発できた。「ASTERIA Warpの特性を生かした開発手法を採用し、開発期間を短縮できた」と、三浦氏はASTERIA Warpの拡張性と柔軟性に満足している。

毎月100万件のデータを自動連携
今後の活用にも期待大

 新システムでは毎月約100万件のデータが、周辺システムから新会計システムへ送られる。データ形式の変換が必要なものはすべてASTERIA Warpを介して行われており、連携の仕組みを統一するという当初の目的も達成できた。今後は、周辺システムが更新されるたびに、どのシステムがデータ変換を行なっているのかと悩むこともない。各システム側でデータ変換を行なわないため、開発もシンプルになることが期待されており、「これまでよりスムーズ、かつスピーディに更新、拡張できるシステムへと進化した」と、三浦氏も評価している。

 新会計システムの導入に伴い初めて触れたASTERIA Warpだが、「もっと多くのことに活用できるのではないかと確信しています。ASTERIA Warpを活かせるシーンを探して、より広範囲に有効活用していきたい」と石井氏の期待は大きい。「大きなシステムだけではなく、伝票処理など自動化できる定型処理は業務の中にたくさんあります。そうした部分でも、ASTERIA Warpを使いこなしていきたい」と、三浦氏も期待を語る。ASTERIA Warpが住友林業のビジネスに貢献するシーンは、まだこれから増えていきそうだ。

住友林業様システム構成図

システム概要図

※1:コンバージェンスとは各国の会計基準とIFRSとの差異をなくすための修正内容のこと。
※2:SuperStreamはエス・エス・ジェイ株式会社が開発、販売する管理会計製品です。

住友林業株式会社

東京都千代田区大手町一丁目3番2号 経団連会館

URL:http://sfc.jp/

1691年(元禄4年)の愛媛県別子銅山開坑に伴う銅山備林の経営をルーツとする住友林業。木を植え、森をはぐくみ続ける山林事業を礎に、サステナブルな事業を展開する。「木を活かし、住生活に関するあらゆるサービスを通じて、豊かな社会に貢献する」ことを理念として掲げ、植林事業、木材・建材事業、住宅事業と、その活躍の舞台は世界に広がっている。

― ASTERIA Warpとは?

ASTERIA Warpは、10,000社以上の企業に導入いただいている
17年連続で国内シェアNo.1のノーコード データ連携ツールです

『誰でも、もっと ASTERIA Warp』をコンセプトに、専門的な技術がなくても利用できる データ連携の基盤製品で、企業内の新旧さまざまなシステムやクラウド上のデータをスムーズに連携し、コストの削減や業務の効率化をサポートします。

業種や規模、用途を問わずさまざまなシーンでお使いいただけ、ノーコードにより非エンジニアの方でも手軽にデータ連携がはじめられます。

特長

1.ノーコードで構築期間を短縮!
2.自動化で日々の業務を効率化!
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