創業の時には、こんな日が来るとは考えてもみませんでした。
このたび、社名の変更を株主総会に上程することを開示しました。
20年間使ってきた「インフォテリア」を「アステリア」に変更します。
その狙いは、より独自性、認知性、拡張性の高い名前にして世界ブランドを確立することです。発表後には、現在の主力製品「ASTERIA」に集中するのかというコメントもいただきましたが、その全く逆で、今まで以上に、さらに多くのモノやコトを「つなぐ」ことへの新たな一歩です。
1998年の創業時に考えた「インフォテリア」という名前は、InformationとCafeteriaを掛け合わせた造語です。インターネットによる情報爆発が懸念されていたその頃、情報を使う側の必要に応じて必要な時にカジュアルに使うことができる場の提供したいという念いを表しています。しかし、あれから20年が経ち、社会におけるソフトウェアの立ち位置も変わってきました。これまでソフトウェアといえば情報技術(Information Technology)業界でしたが、これからソフトウェアはあらゆる産業の中に入り産業そのものを支えるものになっていきます。車も農業も社会インフラも。
新しい「アステリア」という名前は、ギリシャ語で「星座」という意味です。星座は、輝く星々を繋いでいくことで様々なカタチを創っています。
今回の社名変更は、Informationという枠の中だけでなく、世の中にある様々な輝くものをつないで行き、新しいカタチ、新しい価値を創っていきたいとの願いを込めているのです。
未練はあります。自ら考え、自ら育ててきた名前ですから。世の中で、「インフォテリア」に一番愛着を持っているのは私だと断言できます。でも、だからこそ、私が変えなければ他の人には変えられないだろうと考えました。社名変更を考え始めて5年、ようやく、その時が来たのです。
インフォテリア株式会社は、今年創立20周年、そしておかげさまで東証一部に上場しました。
私が、小さな頃から憧れをいだいていた会社も、東証一部に上場した1958年に、東京通信工業株式会社から、ソニー株式会社に会社名を変更しました。世界に大きく羽ばたくために。
私たちインフォテリアも、創業時より目指している世界市場に大きく羽ばたくために、より大きな翼を広げることにしたのです。それが、これからの新たな20年にかけて私が社名変更に込めた念いです。