日本ではここ数年で「ブラック企業」という表現が定着し、それに対して働く環境が良い会社を「ホワイト企業」とも呼ぶようになってきました。インフォテリアも今年3月に「ホワイト企業アワード」という賞をいただき、当社が以前から推進してきたテレワークやその他の働く環境改善の活動が評価されたものと喜んでいました。
しかし、「ホワイト企業アワード」を受賞したことを、インフォテリアグループの拠点があるロンドン(英国)やシアトル(米国)で話したところ、一部の人から「ブラックは悪くて、ホワイトは良いというのは、差別表現ではないか?」という反応をもらいました。ダイバーシティーを推進しており、上場企業でもあるインフォテリアグループとしては不適切ではないか?と。
日本社会では、「ブラック」、「ホワイト」に関する人種差別的な意識はあまりありませんが、たしかに、欧米では問題でしょう。特に「ブラック=悪い、ホワイト=良い」という決めつけになるような表現は。私の前職時代の経験でも「ブラック」という単語は、人種そのものを指していましたので、「ブラック=悪い、ホワイト=良い」という表現が「Politically incorrect」であることは、感覚的にもわかります。
では、ブラック企業、ホワイト企業を英語で「Politically correct」に言うにはどうしたらいいでしょう?基本的には「色」で言わずに内容を言った方がいいでしょうが、日本語で「仕事環境劣悪企業」、英語で「Bad work environment company」などと説明してしまっては、トレンドを表すには適していません。
そこで、個人的なアイディアですが、「ブラック」と「ホワイト」をやめて、「グリーン」と「レッド」に替えてはどうでしょう?「グリーン」と「レッド」なら人種差別にはならないですし、世界中でグリーンは「OK」とか「Go」の意味、レッドは「NG」とか「Stop」の意味ですから。
「グリーン」は我田引水と受け取られるでしょうか?(笑)