月別アーカイブ: 2015年9月

シンガポールが世界大学ランキングで躍進

世界大学ランキングの最新版が発表となりました。

このランキングは毎年発表されているものですが、シンガポール国立大学が昨年の第22位から第12位、ナンヤン工科大学(シンガポール)が昨年の第39位から第13位へ躍進しています。ちなみに第1位は米国のMIT(昨年第1位)、第2位は米国のハーバード大(昨年第4位)、第3位は英国のケンブリッジ大(昨年第2位)です。

評価項目は、Academic reputation(教育に関する評価:アンケート調査)が40%、Employer reputation(採用に関する評価:アンケート調査)が20%、Student-to-faculty ratio(生徒とスタッフの割合)が20%、Citations per faculty(論文の参照数)が20%、国外からの学生とスタッフの割合が10%となっています。(詳細

ハブ国家であるシンガポールの特徴として、シンガポール国立大学の国外からのスタッフの数が6割以上(MITやハーバード大よりも多い割合)と多いこともあり、国外から入学した学生の割合も3割を超えています。これは、国外からの優秀な学生を受け入れることができているということで、当の世界ランキングでも重きが置かれている教育の内容に関する評価や、卒業生を採用した企業の評価の高まりにつながっているのでしょう。

実際にシンガポール国立大学の関係者に伺ったところでは、大学の国際的レベルを上げるために、国外から破格の給与で教授を迎え入れているとのこと。今年5月に発表のあったイェール大学のStone Sweet教授のシンガポール大学への着任などもその一例なのでしょう。また、シンガポール国立大学では授業においても一方通行の講義とは異なる、議論や双方向性を重視した授業を取り入れ、学生個々の能力を高め、国際競争力の高い卒業生を送り出すことを強く意識しているとのこと。

この双方向型の授業で思い出すのが、東京工業大学における「Handbook」の事例です。東京工業大学では、アクティブ・ラーニングという手法に「Handbook」を用いて、双方向型の授業を行い、生徒の参加意識を高め、成績を上げることに成功されています。東京工業大学の他にも、九州大学や法政大学でも活用されている「Handbook」のさらなる普及を通じて、日本の大学や学生の国際競争力を高めることに少しでも貢献できればと考えています。

 

追記:2015/09/18〕世界の大学のランキングは、今回の「QS World University Rankings」以外にも複数あるので、紹介しておきます。

 

「インフォテリアの森」スタート!

ASTERIAシリーズ、5,000社達成記念の活動「Infoteria Green Activity」の第1弾として「インフォテリアの森」が、いよいよスタートしました!

「インフォテリアの森」は、熊本県阿蘇郡小国(おぐに)町にある、5,000本を超える杉の森。インフォテリアはその森の保全、例えば間伐や林道整備などにかかる費用を支援し、緑を中心としたエコシステムの持続に貢献していきます。

9月3日、そのスタートとしてインフォテリアは、「無印良品」の良品計画や内田洋行に続き全国で第9番目の「ウッドスタート宣言」を行い、熊本県阿蘇郡小国町で調印式を行いました。調印式では、小国町長の北里耕亮氏、小国町森林組合長の時松明弘氏、東京おもちゃ美術館副館長の馬場清氏と私の4名で署名を行い、地元テレビ局をはじめ13ものメディアにお越しいただきました。

小国は、「屋久杉」と並んで九州の杉材を代表する「小国杉」の産地。調印式の会場となった小国町森林組合の建物は、すべて杉材でできており、机や椅子などもすべて杉。特徴のある心地よい杉の香りが体を包みます。

調印式では、「Infoteria Green Activity」の第2弾も発表しました。それは、「小国杉を使ったおもちゃやノベルティの制作」。木製のおもちゃを社員やパートナー企業社員の子供に配り「木育」を推進したり、インフォテリアがイベントなどで配るノベルティに小国杉を使ったりします。例えば、調印式でお披露目した100%小国杉の「うちわ」。表面には、インフォテリアの得意技である”繋”の文字を大きな樹に見立てたデザインを、裏面には、「Made in Oguni, Aso.」の文字を。海外でも小国町をアピールできるように、英語としました。

調印式の後に、報道の方々と一緒に実際に「インフォテリアの森」へ。その約11ヘクタールの森の入り口には、真新しい「インフォテリアの森」の看板が設置してあります。看板とともに今回お世話になった北里さん、時松さん、馬場さんと一緒に記念写真を撮り、緑を守り、緑を活用し、緑を中心としたエコシステムへの貢献に思いを新たにしました。