月別アーカイブ: 2013年12月

いよいよKindleでASTERIAを学べる日が

お待たせしました!

インフォテリアの主力プロダクト「ASTERIA WARP」の技術解説本が出来ました。明日からAmazon Kindleストアにて提供開始です。また、Apple iBook、楽天koboでも順次提供を開始を予定しています。

ASTERIA WARPは、「WARP」の愛称がついたバージョン4.0から既に7回ものバージョンアップを重ねています。この間、クラウドの進化と普及、ASTERIAの利用シーンの多様化、また企業情報システムの内製化の流れなどがあり、製品添付のマニュアル以外に、ASTERIA WARPの技術解説本が欲しいという要望を数多くいただいていました。

そこで、社内のASTERIA☆LOVEのメンバーの中から、ASTERIA開発責任者の田村健、ASTERIAシニアプロダクトマネージャーの森一弥、ASTERIAの研修担当の木村達也の3人が精魂込めて書き下ろしたのが「ASTERIA WARP基礎と実践」です。

この本は、マニュアルではありませんから、既存のユーザーの方だけでなく、ASTERIAを検討されている方や、クラウド対応を進めたい方、内製を推進したい方など多岐にわたってお読みいただける内容としています。そのために、執筆にあたり3人が特に意識したのは以下の3点。

• 基礎から実践までを網羅すること
• サンプルを豊富に掲載すること
• 開発のヒントを満載すること

また、複数の電子書籍フォーマットで提供することで、スマートフォンを含むモバイル端末でいつでもどこでも手軽に読むことができ、今後のバージョンアップなどにも素早く対応できるようにしました。

いまや、ASTERIAの利用用途は単なるシステム間接続をつなぐだけでなく、ライオン様のように全社のデータ連携基盤として利用されていたり、ブックオフ様のように社内システム開発基盤として利用されているところなど、適用の幅が拡がっています。

「データ連携」を超えて、クラウド時代のシステム開発基盤を支え始めたASTERIA。ASTERIAを愛してやまない「中の人」3人が思いを込めて書いた本書を読むと、なぜASTERIAが4,000社を超える企業で導入されているのかがわかるでしょう。

【出版記念プレゼント】
本書の出版を記念して「ASTERIA 基礎と実践」を、20名の方にプレゼントします。
詳しくはこちら! http://www.infoteria.com/jp/warp/book/

企業IT投資がリーマンショック前に改善

 IT投資指数の変化(2001〜2014年度予想)

出典:ITR「IT投資動向調査2014」

今週火曜日(12月3日)、国内有数のリサーチ&アドバイザリー企業である株式会社アイ・ティ・アールから「IT投資動向調査2014」の結果が発表されました。

特に今回のハイライトは、国内企業のIT投資増減指数が「リーマンショック」前の水準を回復したことで、プレスリリースのタイトルにもなっています。

実際に、国内企業向けソフトウェアが売上のほぼ100%であるインフォテリアの売上高で見ても、同じ傾向が読み取れます。以下のグラフは、インフォテリア過去5年の対前年伸び率の推移です。(直近値で比較するために上半期で比較)

インフォテリアの売上高前年比の変化(2008年度上期〜2013年度上期)

出典:インフォテリア株式会社決算短信

このように、リーマンショック以降1桁台だった伸びが、ベンダー側でも今年度に来て顕著に伸びていることがわかります。

さて、問題は企業の投資力がリーマンショック以前に回復したとしても、投資内容はリーマンショック以前に戻してはいけないということです。

なぜなら、2008年以前の段階では、まだクラウドもスマートデバイスも本格的に企業導入できる段階ではなく、ほとんどの企業の投資がオンプレミスに向かっていたからです。一方、現在、2013年の段階ではクラウドもスマートデバイスも劇的に進化しました。

私は、以前から「企業IT投資のスマイルカーブ」と題して、投資領域をオンプレミスからクラウド&スマートデバイスにシフトするよう推奨しています。それは、同じ投資をするのであれば、よりリターン(効果)の大きい領域に投資すべきという当然至極な理由です。

オンプレミスの領域には、大きなイノベーションはなく、またここ20年の程の投資によって企業競争力に資する投資はなかなかありません。一方で、クラウドとスマートデバイスのイノベーションは劇的で、この効果をどのように取り入れるかで、コトラー先生に倣えば「コスト戦略」、「差別化戦略」に大きく寄与することができるのです。

IT投資領域のスマイルカーブ(投資効果領域の変化)

(C) 2010-2013 インフォテリア

この事実を、縦軸に投資効果、横軸にユーザーからの距離をとると、図のようなスマイルカーブになります。企業IT投資が戻ってきたという状況の中で、金額だけでなく、投資領域も意識しなければ、無駄になってしまうことを強く意識すべきでしょう。

インフォテリアは、まさにこのスマイルカーブを意識した投資で大きなリターン(価値)を得ることのできるソフトウェアの提供に注力しています。「つなぐ」ASTERIAと、「伝える」Handbookで、1社でも多くの企業の競争力強化に貢献したいと考えています。