【本題編】
導入部分を終わり、プレゼンは本題へ。時間いっぱい聴き手を飽きさせないための3つのポイント。
(7)間を使う
まくしたてるのはやめましょう。代わりに、全ての文のあとに間を入れてください。心の中で1拍数えます。大切な文のあとは3拍数えます。最初は、沈黙が怖いと思います。怖い理由は、聴いている人達が「どうかした?」と思い、あなたに注目が集まるからです。そう、間をあけると、聴き手の注目を集めることができるのです。間を空けると、自然にゆっくりと喋ることができるようになります。そして、あなたのペースができるのです。
(8)体を使う
関心をもって聞いてもらうために、手元の資料ではなく、あなたの方を向いてもらいましょう。そのためには、あなた自身の体を動かすことが有効です。まず一度、体を演台から前に出してください。前に出てステージの中央に立って挨拶をしてください。強調する部分では、マウスポインタやレーザーポインタを使わずに、大きな身振り手振りで指し示しましょう。そのときのコツは「ここに書いてあるように」という指示代名詞を使うこと。資料に目を落としていては、「ここ」はわかりませんので、上を向いてもらえるのです。
(9)目を使う
「目は口程にものを言う」といいますが、プレゼンでも同じです。ポイントは3つ。
まず、第1に、下を向かず、いつも聴き手をまんべんなく見渡すこと。聴き手はずっと自分の方に視線が来ないと「語りかけられている」感が減り、注意力が薄れます。
第2に、聴き手の中で、あなたの話にうなづいてくれる人を正面、右、左で3人見つけ、大きな間のたびにその人達と視線を合わせること。これによって、自分の語りに自信をつけるとともに、間の配分ができるようになります。
第3に、スクリーン上を指す場合に、あたなもそこを見ること。前を向いている聴き手は、スピーカーの視線に敏感です。聴き手に見て欲しいところをあなたも見るようにしましょう。
【結び編】
さて、いよいよプレゼンも終盤。最後は、ばっちり決めましょう。
(10)〆の台詞を決めておく
せっかくの内容のプレゼンも最後が締まらないと、余韻も悪く印象にも影響します。なによりも、あなたに後悔の念が残ります。〆の1ページの台詞を一度実際に書いて決めておきましょう。そうすれば、「言いたかったことは〜」と蛇足説明をすることもなく、「駆け足になってすみませんでした」と謝ることもなく、最後の「ありがとうございました」まで、スムーズに進んでシャキッと終わることができます。
ちなみに、一番最後を「ご清聴いただきありがとうございました」と〆る人が多いですが、私は、「以上です!ありがとうございました」にしています。これは、前者は噛みやすく、リズム感がないためです。
以上、10個のポイントを挙げてみましたが、いかがでしょうか?このほかにもプレゼンの技法は数多くありますが、今日から実行できるコツのみに絞ってみましたので、できそうなことからすぐに実行してみてください。このエントリが、あなたの表現力向上に少しでも役立つことができれば幸いです。
以上です!ありがとうございました!(笑)