月別アーカイブ: 2014年3月

カンファレンスでも活躍する「Handbook」

先週、慶應義塾大学の日吉キャンパスで開催された「第22回 プライベート・ベンチャー・カンファレンス」。数多くのベンチャー企業、ベンチャーキャピタル関係の方々約400名が集まったカンファレンスですが、そのパンフレットから登壇者のプレゼンテーション資料まで全てがタブレットやスマートフォンに配信され、いわゆるペーパーレスで開催された先進的なカンファレンスでした。

このカンファレンスで、BYOD(Bring Your Own Device:個人持ち込み機器)によるペーパーレス開催を実現したのがインフォテリアの 「Handbook」。iOSにも、Windows 8にも、Androidにも対応しているので、来場者がどのタブレットやスマートフォンを持っていても、資料を受け取る事ができます。写真にあるように、各々の講演の資料が1つの「ブック」に整理され、またブックの表紙に講演者の写真を使う事で、すぐに目当ての講演資料を見つける事ができるように工夫されています。

実は、私もこのカンファレンスに登壇者の一人として、「医療とIT」のパネルディスカッションに参加しましたが、このパネルディスカッションでも、医療現場でのタブレットの利用は大きな話題で、例えば、以下のような利用例に触れられました。

  • 救急車へのタブレットの配備
  • 手術現場でのタブレット利用
  • タブレットを使った手書き電子カルテ
  • 医師や看護師の入院患者回診での情報入手と入力

タブレットが、社会の様々な局面で活用が進むのは喜ばしいことですが、パネルディスカッションの中では、実際には、タブレットどころかWiFiが使えない医療施設がとても多く、最新ITの利用促進にブレーキをかけているという意見が多かったのは驚きでした。

今回のカンファレンス会場は、WiFi対応で、また個人持ち込みデバイスの多くが電話回線対応であったことで「Handbook」の活用がスムーズに出来ましたが、確かに貸し会議室などでも、まだWiFiが整備されていない所も多いのが実情です。

WiFi などの新しい環境が整備されていない背景には、当然のことながら整備コストに見合う効果があるのかといった経済的なこともあります。私たちは、タブレットを推進するベンダーの1社として、さらにその利用価値を高め、企業だけでなく教育機関や医療機関などでの利用も推進していきたいと考えています。

東南アジア某都市からみる北京、東京の活動

中国語で、クラウドコンピューティングは「云计算」といいます。
クラウドは「」。短くていいですね(笑)。

インフォテリアは、3月3日から6日(本日)まで、北京で開催されている「中国国际云计算技术和应用展览会(Cloud China 2014)」に出展しています。このイベントは現地報道にもある通り盛況で、中国でもクラウド時代が始まろうとしていることを感じさせます。私たちは、業界大手(SAP、Microsoftなど)や中国内各社(China MobileBaiduTencentなど)に混じってスポンサーの1社としてブースも出しており、上海のスタッフだけでなく東京からは担当役員の油野も北京まで出てイベントに力を入れています。上海では既に、カシオ上海様や、某大手メーカーでの稼働もスタートしており、今回の初出展が北京をはじめ周辺各都市でのユーザー獲得の第一歩となることと間違いないとの報告が届いています。

初出展と言えば、東京では同時期に「リテールテック」という主として小売業向けのイベント(3月4日から7日)に初出展しています。こちらでは、小売業向けに特化した内容で、HandbookとASTERIAの展示およびセミナーを実施しています。イベント自体も盛況の中で、数多くのご来場をいただいており、新たなお客様層を開拓できそうだとの報告が届いています。

どちらのイベントもなぜ「報告」なのかというと、私は、今週ある東南アジアの国に来ているからです。今週はこの地で、いくつものパートナー候補と打ち合わせを重ねています。このように、中国(杭州)からスタートしたアジア展開も、各地で同時並行で進められるようになってきています。

先日発表した、インドネシアのSribu社への資本参加もアジア展開の布石の一つです。インドネシア経済は急成長していますし、人口も2億人以上と大きな市場ですが、インドネシアだけに注目している訳ではなく、周りのアジア諸国にも大いに注目しています。

私たちの「つなぐ」「伝える」コンセプトは、これまでの枠を超えて、「文化」や「国・地域」も跨ぐところまで、広がりそうです。アジア某国から中国と東京で同時に開催されているイベントの報告を聴きながら、そう直感するのです。