先週、慶應義塾大学の日吉キャンパスで開催された「第22回 プライベート・ベンチャー・カンファレンス」。数多くのベンチャー企業、ベンチャーキャピタル関係の方々約400名が集まったカンファレンスですが、そのパンフレットから登壇者のプレゼンテーション資料まで全てがタブレットやスマートフォンに配信され、いわゆるペーパーレスで開催された先進的なカンファレンスでした。
このカンファレンスで、BYOD(Bring Your Own Device:個人持ち込み機器)によるペーパーレス開催を実現したのがインフォテリアの 「Handbook」。iOSにも、Windows 8にも、Androidにも対応しているので、来場者がどのタブレットやスマートフォンを持っていても、資料を受け取る事ができます。写真にあるように、各々の講演の資料が1つの「ブック」に整理され、またブックの表紙に講演者の写真を使う事で、すぐに目当ての講演資料を見つける事ができるように工夫されています。
実は、私もこのカンファレンスに登壇者の一人として、「医療とIT」のパネルディスカッションに参加しましたが、このパネルディスカッションでも、医療現場でのタブレットの利用は大きな話題で、例えば、以下のような利用例に触れられました。
- 救急車へのタブレットの配備
- 手術現場でのタブレット利用
- タブレットを使った手書き電子カルテ
- 医師や看護師の入院患者回診での情報入手と入力
タブレットが、社会の様々な局面で活用が進むのは喜ばしいことですが、パネルディスカッションの中では、実際には、タブレットどころかWiFiが使えない医療施設がとても多く、最新ITの利用促進にブレーキをかけているという意見が多かったのは驚きでした。
今回のカンファレンス会場は、WiFi対応で、また個人持ち込みデバイスの多くが電話回線対応であったことで「Handbook」の活用がスムーズに出来ましたが、確かに貸し会議室などでも、まだWiFiが整備されていない所も多いのが実情です。
WiFi などの新しい環境が整備されていない背景には、当然のことながら整備コストに見合う効果があるのかといった経済的なこともあります。私たちは、タブレットを推進するベンダーの1社として、さらにその利用価値を高め、企業だけでなく教育機関や医療機関などでの利用も推進していきたいと考えています。