月別アーカイブ: 2013年9月

楠木建氏に感じるプレゼンテーションの「センス」

とにかく愉快でした。

大学教授のプレゼンで、私が知る限りではピカイチの面白さ。「経営は、スキルではなくセンスだ」、「100人中、数人しかそのセンスはない」と断言し、厳しいことを語りながらも一方で軽快なトークで会場の笑いを誘う。昨日開催した「Handbook ARISE」の基調講演、一橋大学大学院教授の楠木建さんのプレゼンテーションです。

ちなみに、「Handbook ARISE」とは、昨日からの「Handbook 4」の提供開始に合わせて広く「Handbook」そのものと実際の活用事例を知っていただくために企画したイベントで、300人の会場に365名の超満員での開催となりました。活用事例は、今回新しく東京国際フォーラム様、レノボ・ジャパン様。やはりお客様事例は説得力があります。

さて、件の楠木さんですが、私はすでに著書を読んで「普通の教授」ではないことは想像していましたが、実物は、想像通りというよりも想像以上に愉快な人。1時間の講演に満員の聴衆は惹きつけられていました。

私の仕事柄ウケたのが「代表取締役担当者」。もちろん著書を読んでネタは知っていたのですが、それでもリアルに聴くと面白い。楠木さん自身は、自分の話を「実務経験のない机上の空論」評されていましたが、考える力だけでなく、伝える力もピカイチにお持ちの方でした。

「代表取締役担当者」の具体例をいくつか挙げられましたが、その中に「プレゼン資料を部下に作らせる」という項目がありました。これに合致していなくてホッと胸をなでおろしました。なぜなら、楠木さんのプレゼンの直後が私のプレゼンだったからです(笑)。

楠木さん曰く、経営のセンスがある人は「抽象と具体の振れ幅が大きい」と。私は、楠木さんのプレゼンを聴いていて考えました。昨今、「プレゼンテーションスキル」ということがよく取り上げられているが、プレゼンにも「センス」もあるのではないか?そして、その楠木さんのプレゼンこそにそのヒントがあるのではないか?

まだ、答えは出ていませんが、「経営」と同じように、「プレゼンテーションのセンス」も、「具体と抽象の振れ幅」が関係があるのではないか?私自身の経営道に加えてプレゼン道のテーマとして「センス」を加えてみることにします。

 

インフォテリア新喜劇は「Handbook 4」の切り札になるか?


昨日(9月12日)、Handbookのメジャーバージョンアップで第4代目となる「Handbook 4」の記者説明会を行いました。Handbookは、今回のメジャーバージョンアップで、組織を超えてデジタル化された情報を渡すことのできる新しい段階のMCM (Mobile Content Management)に進化します。

しかし、問題はその新しい概念をどのように記者の方々に理解してもらうかでした。例えば、「ブックドロップ」の機能は、社内で配信したリッチな情報をお客様にもセキュアなままで「手渡し」し、かつその「手渡し」履歴などもフィードバックできるという機能です。記者の方々に出来るだけ理解してもらえるように、デモは、壇上で行うのではなく、出来るだけリアルにお見せしようということになりました。

そこで、この説明会のために結成されたのが「インフォテリア新喜劇」(笑)。ブライダル営業を想定シーンとし、営業シーンから情報を持ち帰っての家庭内での会話の一連の流れを寸劇で表現することにしました。また、そのために記者会見場は、よく使う大手町の会議室ではなく、Handbookを実際にブライダル営業にご利用いただいているハイアットリージェンシー東京様の宴会場にしました。記者の方々に座っていただくテーブルは、もちろん披露宴仕様で円卓にクロスがけ、式次第はフランス料理のメニュー風です(笑)

 

実際のデモのシーンはこうです。

ハイアットリージェンシーのブライダルサロンで、ブライダル営業の方がHandbookを使ってチャペルや披露宴会場を説明。新郎・新婦が「これ、お父さん、お母さんにも見せたいなあ」と言うと、ブライダル営業の方が、「タブレットかスマホをお持ちなら、見せられますよ」と返答。「え?持ち帰れるんですか?」と、驚く2人にHandbookで気に入った資料とプランを渡してあげる(「ブックドロップ」機能)操作をします。

その後、新郎・新婦は家に帰るわけですが、記者会見場内に、ソファーとテーブルが置かれ、新婦の家のリビングを再現。「カタログとか見積もりとかないのか?」という、新郎の父に、Handbookでもらってきた綺麗な披露宴会場の様子(360度パノラマ)や、新婚旅行のプランを見せるというシナリオです。

この寸劇の役者が、インフォテリア新喜劇のメンバー(笑)。新郎、新婦、新郎の父、新郎の母を演じました。そして、ブライダル営業の役は、実際のハイアットリージェンシー東京のブライダル担当の方にお願いしました。

この寸劇、「何が始まったか?」と驚かれていた記者のかたもいらっしゃった様ですが、概ね好評で「次回も寸劇やるんですか?」という質問までいただきました(笑)。今後、リアルな人と人のつながりを支えるソフトウェアが増えていく中で、寸劇が「伝えるチカラ」を増すのであれば、インフォテリア新喜劇の正式結成も検討してもよいかもしれません(笑)