世界の中で特に日本は景気や株式市場の回復が遅れ、政府はついに「デフレ宣言」、そして「2番底」まことしやかにささやかれ始めている日本経済。昨年来の経済環境においては、以前は普通だった取引すらリスクにさらされることも発生します。特に、事業体としての体力が比較的弱いベンチャーにおいてはたった一つのリスク事項ですら会社の命取りになりかねません。
月別アーカイブ: 2009年11月
自分で自分のハードルを上げろ
「自分で自分のハードルを上げてどうする?」
という言い方を聞くことがあります。
そして、多くの人が当たり前のように「そうだよね」と反応します。いわば常識のようにもなっているやりとり。
しかし、私はこの言葉を聞く度に、
「自分で自分のハードルを上げないでどうする?」
と思うのです。
リアルタイムのリスクを克服できない企業は生き残れるか?
公開講座:IPO激減時代のベンチャー投資と経営とは?
下のグラフを見てください。2000年以降のIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)社数の推移です。
一昨年まで毎年100超で推移していたIPOの数が、昨年は50社を切るまでになりました。グラフの通り、ドットコムバブルが崩壊しIPO不調と言われた2003年、2004年ですら120社を超えるIPOがあったのですから、まさに激減と言えるでしょう。そして、このようにIPOが激減すると、IPOをExit(出口)として狙うベンチャーキャピタル(VC)の投資も難しくなります。