「自分で自分のハードルを上げてどうする?」
という言い方を聞くことがあります。
そして、多くの人が当たり前のように「そうだよね」と反応します。いわば常識のようにもなっているやりとり。
しかし、私はこの言葉を聞く度に、
「自分で自分のハードルを上げないでどうする?」
と思うのです。
学校では、先生がハードルを上げていってくれます。
社会人になっても、新人のうちは先輩がハードルを上げてくれます。
しかし、一人前になったら、ハードルを上げてくれる人はだんだんいなくなります。
そして、一人前の自分は、すでにある程度の高さのハードルを楽に跳べるようになっているので満足感もあります。
楽に跳べるようになったハードル。このままハードルを上げなければ、日々のことを楽にこなせ、ミスをすることも少なく、減点をされることもないでしょう。
一方で、ハードルを上げれば、ひっかかって転んでしまうこともあるでしょう。ハードルを倒して恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。悔し涙することもあるでしょう。
それでも、
結果として、
「より高く跳べるようになったヤツだけが新しい視界を得る事ができる」
という厳然たる事実が、自分で自分のハードルを上げていきたい理由です。