仕事がら海外出張の機会が多いのですが、8月は特に多い月でした。8月1ヶ月間の総飛行距離は37,567km。ほぼ地球1週です。(ちなみに、ツアーの地球一周旅行の飛行距離は30,000km程度)
これだけ出張していると、よく「時差ボケ大変ですよね」と心配されます。しかし、私は、海外出張歴30年の経験から、しっかり時差ボケしないように調整しているので、実はそんなに大変ではありません。
ではどのように時差ボケを防止しているのか?その決め手は何と言っても「事前調整」です。現地に着いてからの調整は大変難しく、何日も辛い日々が続く原因にもなります。
事前調整とは、現地に着く前に時差調整をしておくことです。そのためには、出発1日前くらいから行き先の時刻を意識して近づける生活をすることです。
例えば、東京から英国(ロンドン)に行く際には、こうです。
飛行機:成田11:30発→ロンドン16:00(現地時間)着の例
羽田の出発時刻にはロンドンは午前3:30です。つまり眠っている時間。ですから、機内に入ったら、アイマスクをしてすぐに寝ます。そして、6時間ほど寝て、残りの行程はすべて起きておくのです。こうすると、ロンドンでは午前9:30に起きたことになり、少し遅くまで寝ていたことと近くなるでしょう。
とは言っても、日本時間の午前11:30から6時間も寝るのは容易ではありませんよね?ここにも工夫があります。これが私が「出発1日前」といったポイントです。それは、前日の睡眠をできるだけ前倒しに、しかも睡眠不足気味にしておくことです。私のケースでは、前日は午後10時半に寝て、午前3時に起きます。そうすることで、睡眠不足の状態を作りだして機内でぐっすり寝ることができるようにするのです。
ぐっすり寝るにもテクニックがあります。それについては以前に書いた、こちらのブログをどうぞ。
このように、「空港に着いた時には、既に現地時間で体が動いている」という形にする事前調整が大切です。またこれを達成するために、以下の事も大切です。
(1)食事より睡眠を優先する
機内で出る食事を食べないのはもったいないと言って、寝ていても起きて食べる人がいますがこれは禁物。せっかくの調整が台無しになります。乗ったときにCAさんに伝えておくか、アイマスクをして寝ましょう。アイマスクをしていると睡眠の意思表示になり無理に起こされることはありませんが、していないと肩を叩かれてしまいます。
(2)眠れないからと言って映画を観ない
眠れないから映画を観るという人がいます。もちろん、これは逆効果。「面白くて最後まで観ちゃったよ」なんてことになりがちです。眠れなければ、アイマスクをして眠たくなる音楽を聴くのが良いでしょう。
(3)安眠のための音楽をスマホに準備しておく
音楽を聴くといってもいろんな音楽があります。普段聴いている音楽とは別に催眠効果のある音楽をダウンロードしておくと良いでしょう。最近ではWiFiのある機材も多くなってきましたが、機内WiFiはまだ安定した速度が出ないこともあるので、ダウンロードしておきましょう。
時差ボケが大変と思っている人は、ぜひ「事前調整」を試してみてください。私は常にこの方法で調整していて、時差ボケをほとんど防止できています。ただ、時差ボケは防止できても、体に負担をかけていることには違いがないので、慣れない内は余裕のあるスケジュールを立てておくことが大切でしょう。
@帰国便の機上より