いまインフォテリアで伸び盛り(前年度比売上431%)のプロダクト「Handbook」の提供開始は、今からちょうど3年前の2009年6月でした。3歳の誕生日を迎えた今、ふと振り返ると提供開始当時のことを思い出します。発表と同時にサービス提供開始し、直後に株主総会というタイミングでもあったので、主要株主の方々にも説明をして回ったのですが、複数の株主から「遊んでいる場合じゃない、本業をやりなさい」と責められたことも懐かしい思い出です(笑)。
私たちは、スマートフォンが流行だからとか注目を浴びるからということではなく、本気でスマートフォンでインフォテリアのつなぐ技術を活かしてワークスタイルを変えていくことができると考えていました。ですから、「スマートフォンが今後ビジネスで当たり前に使われるようになる」ことや、創業時のプレゼン(上図)を引っ張りだして、「Handbookが元々私たちが『つなぐ』世界の重要なピースである」ことを説明しましたが、当時はなかなか納得はしてもらえませんでした。そう、スマートフォンがPCを置き換えてビジネスで当たり前に使われるようになると言ってる人は極めて少数でした。
その後、2010年にアップルからiPadが発表されて以降、状況は激変します。多くの人がようやくビジネスでの利用について、語り始めました。そして、前年に叱責された株主からも「先見の明がありましたねえ」と(笑)。
「Handbook」の提供開始から3年が経ち、世の中もようやくスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスの普及を語っても真剣に聞いてもらえるようになりました。現時点ではまだ黎明期のビジネス向けスマートデバイス市場ですが、Android 4.0機やWindows 8機が揃うことを受けて今年の秋以降普及が本格化するでしょう。そして、その盛り上がりと競合により、デバイスやソフトの進化も加速するでしょう。
その進化のスピードに合わせ、ユーザーの皆さんのワークスタイル革新のスピードを上げるべく、これから「Handbook」は「マンスリー・アップデート」(Monthly Update:毎月更新)していくことにしました。「Handbook」の競合も「ASTERIA」と同じく個別開発(各企業が自社向けにソフトウェアを発注して開発する)なのですが、数多くのお客様に毎月毎月新たな価値をお届けして、個別開発では到達できない領域にまで価値を高めていこうと考えています。