データにお金をかけろ

kiuchi160.jpg 今週火曜日に開催した、「MDMサミット 2007」の特別鼎談に、大成建設のCIO役(正確には、社長室理事情報企画部長)である木内里美氏に登壇いただきました。木内さんは、土木の現場から情報企画に移られ、大成建設のIT革新をリードされてきた方で、日経情報ストラテジーの初代「CIO オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなどソフトウェア業界では知る人ぞ知る存在の方です。

 ベンダーに対しても、ユーザーに対しても厳しい視点と語りは各方面から評価が高く、最近ではいろいろなところで講演されています。以前、XMLコンソーシアムでも、建設業とソフトウェア業の似て非なる点について講演していただいたこともあります。

 もともと、ASTERIAを早い段階で大成建設で採用いただいたご縁から木内さんとおつきあいさせていただいていましたが、最近、木内さんとお食事を共にしたときに、大成建設におけるマスタデータ管理のお話をされ、高い視点でありながら地に足の着いたアプローチで全社規模のマスタデータの整理と管理を行われている話に感銘を受けました。ちょうど私たちが「MDMサミット 2007」を企画していただときでしたから、ぜひ「MDMサミット 2007」で話していただきたいと思い、お誘いしたところ、快くOKをいただきました。そして、最終的には日経コンピュータの前編集長の田口さんと私を加えた3名での特別鼎談(ていだん)を行うことになりました。

 12月4日、本番。特別鼎談は、多くの方から「とても参考になった」とのご意見をいただきました。やはり現場をリードし、苦労も重ねてこられた方の一言一言は重みが違います。私自身も、同じ壇上にいながら木内さんに質問ばかりしていました。「企業がシステムばかりにお金を使って、地味だが大切なデータ整備にお金をかけようとしないのが問題」とおっしゃった一言は、響きました。

 「MDMサミット 2007」の特別鼎談は、来週大阪でも行います。「データにお金をかける」ことについて、もう少し突っ込んで聞いてみたいと考え、楽しみにしています。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

※日本語文字が含まれない投稿は投稿されませんのでご留意ください。