日別アーカイブ: 2013年7月18日

なぜプランターでスイカやトウモロコシが穫れたのか?

今年の株主通信「Infoteria Vision」では、自宅ベランダで野菜プランター栽培を行っていることを取り上げてもらいました。

「Infoteria Vision」では、アスパラガスの写真が掲載されていましたが、先週、さらにスイカとトウモロコシを収穫することができました。いずれもプランターでの栽培です。Facebookで紹介したところ、スイカやトウモロコシがプランターで穫れることに驚かれた方も多かったようです。もちろん、多くの方々の想像通り栽培は簡単ではありません。

私が、プランターで野菜を育て始めたのは、子供が小さい時にトマトやピーマンが苦手だったので、それを食べることができるようにしたかったことから始まります。

その後、毎年子供に今年は何を植えたいか(日当たりの関係で夏の間だけしか育たないので)をホームセンターで選ばせて植えています。野菜の中にはもちろん、プランター栽培に適したものも適さないものもありますが、「それはプランターに適さないからやめておこう」とは決して言いません。あらかじめ悪い結果を予想してやめるのではなく、心の中で「これは難しいぞ」と思いながらも「よし、チャレンジしてみよう!」と植えてみるのです。農家の長男だという意地も少しあります(笑)。

こうやって選ばれた中にスイカとトウモロコシがありました。しかし、一発でうまくいったわけではありません。スイカは、昨年うまくいくまで実に3年連続失敗でした。毎年工夫を重ねて今年は成功2回目、味もバッチリでした。トウモロコシは、昨年初めて植えて失敗し、2年目でまともな大きさのものができましたが、味はまだまだでした。来年も再チャレンジです(笑)。

このように、スイカもトウモロコシも、成功した写真だけを見ると賞賛の声をいただきますが、その背景には、写真にもならないいくつもの失敗があるのです(笑)。失敗しても失敗しても子供と一緒に出来るまでチャレンジしているだけなのです。

事業にも似たような側面があります。

人間、経験が積み重なってくると、やらないうちに結果を先回りしてしまいます。新たなチャレンジも自分ではやらずに指示してやらせることが増えてきます。しかし、私自身は自分で手を動かすのが好きだということだけでなく、一緒に作業し、一緒に失敗し、一緒に工夫し、一緒に成功を分かち合う喜びをずっと感じ続けたいのです。なぜならば、気候が毎年変わるように、事業の環境も刻々と変わります。自分自身も触れ、悩み、感覚を一にしながら進まなければ、古い経験と感覚のまま周りを引きずってしまうからです。

世の中、マネジメントにはいろんな方法がありますが、私は自分の手が動く限り、口だけでなく自分の手も土につけたチャレンジをその基本にしたいと考えています。