久しぶりに全て英語でスピーチを行いました。英語でのプレゼンは時々あるのですが、大勢の聴衆の前での英語でのスピーチは何年ぶりでしょうか?
場所は、シンガポール。Marina Bay Sandsで開催されたウイングアーク1st社のシンガポールオフィス開所セレモニーでの締めのスピーチをMIJSコンソーシアム理事長として行いました。日本企業のセレモニーですが、シンガポール政府関係者や現地企業の方々も大勢いらっしゃっることに当日気がついたので、日本語で行うつもりだったスピーチを急遽英語に変えて。
いま、インフォテリアは海外展開に力を入れていますし、MIJSコンソーシアム理事長の仕事としても、英語のプレゼンだけでなく、英語のスピーチが増えることと思います。英語でのスピーチは、決して上手い方ではありませんが、気をつけているいくつかのポイントがあります。
その1:原稿を持たない
原稿を書いても、手元には持ちません。持つとどうしても読みたくなってしまいます。もし持つとしてもトピック一覧程度しか持たず、目線は会場に向け、語りかけること。私は、プレゼンと同じく何人かの凝視ポイントを決めてローテーションして行きます。
その2:エピソードを入れる
国内では、誰が喋っても良いような社交辞令的な挨拶も多いですが、それではせっかくの英語のスピーチの機会を無にしてしまいます。そこで、具体的なエピソード入れ、聴いていただいている方に興味を持っていただける内容にします。今回は、社長の内野さんが独立したときに食事を共にし、ブログを書いたエピソードを入れました。
その3:ジェスチャーを大げさにする
ただでさえネイティブからほど遠く、通じにくいスピーチです。セレモニーでのスピーチとなると日本ではかしこまって話すのが良いのでしょうが、できるだけ伝わるようにするために、身振り手振りを交えて、感情やイメージなどが少しでも多く伝わるようにします。
その4:リハーサルをする
私が教えているプレゼンの鉄則の基本と同じですが、原稿を読まずに話の流れを覚えるためにもリハーサルをします。間違えやすいところも分かり、つなぎを練習することで、よりスムーズにスピーチすることができます。今回は当日に英語にしたので、こっそり会場裏の廊下に抜け出して3、4回リハーサルをしました。
その5:直前に英語の歌を歌う
登壇の前の緊張をほぐすために、自分の歌い慣れた英語の歌を歌います。緊張をほぐすだけでなく舌を英語に慣らすこともできて一石二鳥です。今回は、英語プレゼンの前によく歌う「Fantasy」で舌慣らしをしました。この時のために、たまにはカラオケで英語曲を歌っておくのも良いですね。
これから、インフォテリアは海外での活動が増えるので、私自身英語スピーチの機会も増えると思いますが、このブログの読者の皆さんも、英語でスピーチする機会が増える人も少なくないはずです。この5つのポイントが少しでもハードルを下げるヒントになれば幸いです。
そして、私は6番目のポイントに挑戦したいと思います。それは、「最初にジョークを入れる」ということ。私にとって、日本語でさえ最初のつかみはまだ難しいのに、英語でのジョークはさらにハードルが高いものです。しかし、世界中のインフォテリア社員が一同に会した前でスピーチをする場面をイメージしながら、さらに研鑽していきます。