春、花を愛でる余裕を忘れず

surfinia-240.jpg 東日本大震災の発生からもうすぐ1ヶ月、未だに厳しい被災地、深刻な原発、不安定な電力と、日本中の人が心中穏やかならざる状況が続いています。

 一方で、季節はそんなことはおかまいなしに、厳しかった冬から春に移り、桜をはじめ様々な花々が目に映るシーンに彩りを添えています。毎日、テレビとネットの最新情報に気を配り、家族のこと、仕事のことに悩み、考え、対応しを繰り返していると、そんな季節の移り変わりさえ見逃しがちではないでしょうか?

 私は、幸いなことに、毎朝のウォーキングをしているおかげで、途中で会う樹や草花の鮮やかな色がハッと目を覚まさせてくれます。「そうだ春だ」と気がついて、先週末、毎年春に植えている「サフィニア」という花の苗を植えました。

 ホームセンターに苗を買いに行ったのですが、例年より鉢の数が少ないような気がして、係の人に聞いたら「今年は震災の影響か、花や苗の売れ行きが鈍っているので、サフィニアも入荷数を押さえている」とのこと。こんなところにも「自粛スパイラル」でしょうか?

 サフィニアには、いろんな色があるのですが、私の好みは王道のパープル(写真)。ほんとうに元気で、すくすくと枝を伸ばし、つぼみをどんどんつけて、こぼれるように咲く。それが大好きで、10年ほど前から毎年植えています。

 ちなみに、サフィニアはつい20年ほど前に開発された品種で、2年前に花言葉が決まったばかりです。それは、

「咲きたての笑顔」

 いいですね。公募で決まったものですが、私もぴったりだと思います。元気に育っているサフィニア、きらきらと咲いているサフィニアを見ると私も笑みがこぼれます。

 サフィニアに限らず、今まさに満開の桜、道端で咲き始めた蒲公英、蝶々が戯れる菜の花。花には、人を笑顔にする効果があると実感します。最近では、花見も自粛ブームで、花を愛で仲間と談笑することは不謹慎という雰囲気がありますが、明るい気持ちになれることは、どんどんやろうではないですか。

 四季のある日本。春、鮮やかな花々に彩られる日本。「頑張れ日本」と叫ぶと同時に、自分の笑顔の源のひとつとして、春の花を愛でる余裕を持ちたいものです。


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