なぜ、ブロックチェーンなのか?

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話題を呼んでいます。

インフォテリアが昨年12月4日に発表した、国内唯一のプライベート・ブロックチェーンの開発企業テックビューロ株式会社との提携です。

BlockChainDocumentインフォテリアのプレスリリースを見て初めて「ブロックチェーン」という言葉を知ったという人も多かったのですが、ブロックチェーンそのものはBitcoinの構成要素として理論が発表されて7年ほども経つ技術です。この技術は、データの管理にあたって、改竄できない、ダウンタイム(システムダウンにより使えない時間)がない、従来比べて極めて安価にシステムを構築できるという特長があり、金融IT革命=フィンテックの中核技術として注目されています。

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テックビューロ朝山社長と(記者説明会にて)

インフォテリアが、今回プライベート・ブロックチェーンに注目したのは、プライベート・ブロックチェーンが、Bitcoinに使われているパブリック・ブロックチェーンの良さを活かしながら金融をはじめ多くの企業情報システムに使うことができると考えているからです。

そもそも私が最初にブロックチェーン技術をインフォテリアに関係あるものとして意識したのは一昨年の夏、Y-CombinatorのDemo Dayからです。ここで発表をしたBitcoin関係のスタートアップが、ブロックチェーンという言葉を使い、仮想通貨以外での利用の可能性に言及していました。そこで、私はブロックチェーンに注目をはじめ、昨年の春には当社のCTOがブロックチェーンの研究を行いました。その後、昨年の夏にシンガポールで某金融機関のCIOにお会いしたときにブロックチェーンの利用を真剣に検討中だという話を聞き、この技術が金融業界において極めて重要になってきているという認識を新たにしました。

当時、私は国内にはブロックチェーンの開発企業はないと思っていた(知らなかった)のですが、その後今回提携したテックビューロ社の存在を知り、ASTERIAと同社のプライベート・ブロックチェーン「mijin」(ミジン)をつなぐことで、それまでイメージしていたブロックチェーンを様々なシステムに活用するということが、にわかに現実のものとして浮かび上がり両社での提携となりました。

ブロックチェーンは現在フィンテックの中核技術として注目を浴びていますが、金融以外の業界にも有効です。例えば、以下のように「改竄が許されないデータ」をシステムダウンすることなく管理することが必要なシステムに応用することができます。

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・製造業(ManuTech)における、検査・検証データ
・流通業(TransTech)における、トレーサビリティデータ
・医療(MediTech)における、臨床データ
・公共(GovTech)における、登記や試験のデータ

例えば、あの「下町ロケット」における、サヤマ製作所でのデータ改竄のようなことも不可能となるわけです。

この他にもあらゆる領域での「改竄が許されないデータ」に適用が考えられます。プライベート・ブロックチェーンの「mijin」には、API (Application Programming Interface) がありますが、文字通りプログラミングをしないと使えません。そこで、ASTERIA WARPを組み合わせることで、ノン・プログラミングでブロックチェーンを使うことができるようになります。しかも、9年連続市場シェアNo.1の実績あるASTERIAですから、既存のシステムでブロックチェーンを使う際にも適しています。

さらにインフォテリアは、テックビューロ社だけでなく、さくらインターネット社とも組み、クラウド上で、「mijin」+「ASTERIA WARP」の実証実験環境を6月末まで無償提供することを発表しました。まだまだ新しい技術であるブロックチェーンをさまざまな用途で「とりあえず使ってみる」ことを支援するために。

インフォテリアは、ブロックチェーンをより広く多くのシステムで使えるようにすることで、金融革命への貢献だけでなく、あらゆる企業にブロックチェーンの恩恵をもたらすべく、これからも尽力します。

ご参考:「mijin」の紹介ビデオ


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