「海外」と「世界」は違う

SpringOne2GX-094.png 米国時間10月25日、クラウド上で稼働する「ASTERIA」の英語圏開発者に向けてのトライアル提供を開始し、静かに「ASTERIA」の世界展開の新たなスタートを切りました。そして、26日からChicagoで開催されている、オープンソース開発者向けカンファレンス「SpringOne 2GX 2011」において、VMware社と共同でセッションを持ちその中で製品紹介を行うとともにブースを構えて開発者向けの説明を行っています。

 これまで、インフォテリアは2度米国に進出。そして、2度撤退しました。しかし、インフォテリアは「ソフトウェアを世界で提供する」ことを目指して創業した会社です。インフォテリアである限り、何度でも世界へのチャレンジを続けます。その中でも英語圏市場はこれからも重要です。「3度目は中国ですか?」と聞かれることがありますが、ここで強調しておきたいのは、インフォテリアが目指しているのは「海外」ではなく「世界」ということです。

 最近、ソフトウェア企業が「世界を目指す」という時に、具体的な話を聴くと「中国」や「東南アジア」を指していることが多いようです。もちろん「海外」であれば、中国や東南アジアだけでも当てはまりますが、私たちは「海外」を「世界」とすり替えず、本当に世界中で使われるソフトウェアを提供することを目指しています。

 確かに中国や東南アジアは、高い経済成長率でインフォテリアとしても中国(語圏)展開に力を入れています。しかし、ソフトウェアプロダクトで世界展開という場合に英語圏でポジションを取れずして、世界展開ができたとは言えません。また実際に、中国やその他のアジアの国の人達も気にしているのは特に北米をはじめとする英語圏でのポジションや実績です。

 ソフトウェア業界は、現在アジアへの潮流が渦巻いています。これは以前に比べると素晴らしいことです。しかし、本当に日本のソフトウェアプロダクトが世界に羽ばたくには、英語圏でのポジションを取ること、これを忘れてはならないのです。

[2011/10/28:Chicagoから届いた写真を追加]


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