前回のエントリで、
“The best way to predict the future is to invent it.”
(未来を予測する最良の方法は、それを創ることである)
というアラン・ケイ博士の言葉を紹介しました。そのアラン・ケイ氏が京都大学から名誉博士号を授与され、先週その記念セレモニーが開催されました。
私は、大変ありがたいことにそのセレモニーに参加させていただき、「憧れの」アラン博士とも直接話をさせてもらいました。感激しました。アラン博士に「コンピュータソフトウェア開発のベンチャー企業を経営していて、”The best way to predict the future is to invent it.”を座右の銘(motto)としている」と言ったところ、
「ありがとう。厳しい経済環境なので経営は大変でしょうが、これはどのような経済環境でも変わりません。グッドラック。」
と応援メッセージをもらいました。
さらに、iPhoneの裏に、”The best way…”を直筆でサインしてもらい、また感激。これはもう家宝です(笑)。
そのアラン博士の記念講演のテーマは「コンピュータサイエンスに未来はあるか?」。Dynabookの概念を考え出した、アラン博士が考えるコンピュータの今後の一端を知ることができます。興味のある方は、こちら。
毎日のように企業の業績悪化や人員削減のニュースが続き、経済の先行きも読めないという合唱が始まっていますが、こういう時こそ、未来を読もうとするのではなく、未来を自ら創っていくという意識と行動が大切だと、あらためて噛みしめながら会場を後にしました。