「19歳」が世界を変えるは本当か?

 先日、2008年度に特にお世話になったパートナー企業のエグゼクティブの方々をお招きして「ASTERIA エグゼクティブ・サミット」を開催しました。第5回目となる今回は、以前より懇意にさせていただいている日本経済新聞の論説委員兼編集委員である関口和一氏を特別講師にお招きして、これからの企業におけるコンピューティングについての考察を深めました。


 関口氏の話題はコンピュータの歴史からクラウドまで多岐にわたりましたが、特に興味深かったのは、「19歳が世界を変えた」という指摘でした。

  • ビル・ゲイツがBASICを開発したのが19歳の時
  • マイケル・デルがコンピュータ会社を起業したのが19歳の時
  • リーナス・トーバルズがLinuxの開発を始めたのも19歳の時
  • マーク・アンドリーセンがMosaicの開発を始めたのも19歳の時
  • ショーン・ファニングがNapsterを設立したしたのも19歳の時
  • マーク・ザッカーバーグがFacebookを開発したのも19歳の時

と、いった具合です。

 話を聞きながら、自分は19歳の時に何をしていたかと考えたら、親の反対を押し切って大学を中退し、国内でベストセラーになった日本語ワープロの最初のバージョンを開発したのが、19歳の時でした。当時の私は、鼻っ柱が強く、「こんな良いソフトを買わない奴はバカだ」と公言していたほど、怖いモノ知らずの生意気な奴でした(笑)。あれから長年を経て、経験も智恵も少しは増えたかと思いますが、一方で、イノベーションに必要な無鉄砲さは衰えているのは間違いありません。また、これは今から再度身につけられるものでもなく、若いからこそ持ち得る力です。

 日本でも、もっと若い人が活躍して欲しいし、私自身ももっと若い人の力を活かしていきたいとあらためて考えた「19歳パワー」の話でした。


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