日別アーカイブ: 2014年10月16日

Japan IT Day in Singapore 開催

MIJSコンソーシアムが主催する「Japan IT Day in Singapore」が先週無事終了しました。

このイベントは、日本のソフトウェアプロダクトをシンガポールの日系法人や現地法人の方々にもっと知っていただき、会員企業の東南アジア進出の足がかりとすることを狙ったものです。イベントの中心としてセミナーを据え、会員企業の製品展示も併設するという形で実施しました。今回がシンガポールで初めての開催となりましたが、シンガポール政府EDB(Economic Development Board = 経済開発庁)のサポートもいただき、写真の通り盛況のうちに終了しました。

来賓代表として特別講演を行っていただいたのが、EDBのCorporate Planning局長Clerance Chua氏(写真)。講演は最初から最後まで全編日本語、しかも極めて流暢に話されて大変驚きました。なぜ、そんなに日本語が上手いのかと聞いたら東京大学卒業とのこと。氏のお話は、シンガポールでビジネスをすることの優位性。実際、ソフトウェア業界では、日本を含むアジア全体の本部(Head Quarters)をシンガポールに置く事は常識となっていることからもわかりますが、政府がIT企業と頭脳の誘致に特に力を入れていることを再認識しました。

私はMIJSの理事長として、Chua氏に続いて挨拶を行わせていただきました。お話したことは、私が感じている、アジア経済の中心としてのシンガポールの勢い、ポジション、さらにハイテク産業に関する政府政策の熱意、そして、MIJSの狙いが、日本のソフトウェアベンダーから世界に羽ばたく企業を輩出することです。そして、インフォテリア自身もその第1号になることを強く意識し、シンガポール現地法人の正式稼働前ではありますが、日本のマーケティングチームのヘルプを得ながら展示も行いました(写真)。

今企業向けソフトウェアは、圧倒的な輸入超過の状況にありますが、日本のソフトウェアが世界市場で役立つ日、つまりソフトウェアが輸出産業になる日が必ず来ると確信しています。ソフトウェアは、かつて輸入から輸出に転じた家電や車よりもさらに日本の環境に合った産業材です。なぜならば、家電や車と違い、他国からの原材料の輸入を必要としないからです。資源も国土も少ない日本が自ら産み出すことの出来る数少ない産業として、日本国政府としても国策として重点的に力を入れて欲しいとあらためて強く感じたイベントでした。