今日、8月25日は私の誕生日です。
そして、いつも夜行便を使っている関係で、8月24日に東京を発ち、翌25日早朝にシンガポールに着くというフライトにたまたま乗りました。いつも通り、羽田空港国際線のカウンターに荷物のチェックインに行くと、「お誕生日おめでとうございます。お座席をアップグレードさせていただいています」とのこと。渡されたチケットを見ると、「HAPPY BIRTHDAY」と印字されているではないですか!
今年は一人寂しく誕生日を迎えるのだなと、まあそれも仕方ないと思っていたところでのサプライズ。航空会社の心遣いにとても嬉しくなりました。そして、いつも通りラウンジで「メイフラワー」を飲んでいると、ラウンジの女性2人が「平野様、お誕生日おめでとうございます!」と言いながら、バースデーメッセージがチョコで大胆に入ったデザートプレートを運んでくるではないですか!マイレージ会員サービスだろうとは思っても、嬉しさがこみ上げてきます。これまで他の会員サービスでは、ショートケーキが出てきたり、クッキーをもらったりなどのサービスを受けたことはありますが、ここまで手の込んだプレートをいただいたのは初めてです。
搭乗時刻になり、ゲートに向かいます。ゲートでチェックインをすると、地上係員の女性がすっと寄ってきて「平野様、お誕生日おめでとうございます!」と。私はまた驚いて立ち止まって「ありがとうございます。」と言うと、その女性は、「あ、歩きながらで構いません」とのことなので、一緒に歩き始めました。チケットのアップグレードや誕生日プレートなどに驚いたことやその御礼を伝えていたところ、機内へのブリッジに入る手前で立ち止まり、「これ、記念のプレゼントです。」と小さな箱を渡されました。
機内に入り、その箱を開けてみると、それはレザーのペンケース。しかも、小さな可愛い飛行機の飾り付きです。いくらマイレージ会員サービスとはいえ、ここまでされると感激してしまいます。ほどなく飛行機は離陸。夜行便でしっかり睡眠するために、離陸と同時に眠り込みました。
いつもは、着陸時の衝撃で目が醒めるのですが、今日は子供から頼まれた免税品を買うために早めの目覚めです。免税品カタログで目当てのものを探し出し、CAさんをコールボタンを押すと、「平野様、お誕生日おめでとうございます!」と言いながら、2つ折りのカードを差し出されるではないですか。開いてみるとそこにはCAさんの手書きのバースデーメッセージが!4回目のサプライズです。私のハートは、もう掴まれてしまいました(笑)
誕生日という1つのイベントに、1つの会社から4つものサプライズを受けましたが、職業柄か、一番感心したのは一番地味とも言える「HAPPY BIRTHDAY」の文字が印字されたチケット。プレゼントをいただいた方に、誕生日プレゼントのサービスは以前からやっているのかと訊いたら、現場からのアイディアで、1年ほど前に始まったのだそうです。そして、チケットに「HAPPY BIRTHDAY」の文字はつい数ヶ月前に始まったと。「システムの人が対応してくれて嬉しい」と、私にプレゼントを渡してくれたその方はおっしゃっていました。
システム部門では思いつかない現場ならではのアイディア、そしてそれをしっかり実現するシステム部門。ITを生業にしていると「ITは人を幸せにしているのか?」とよく議論されます。そのような中で、たった13文字で幸せな気分になることを実感できました。たかが13文字、されど13文字。人をHAPPYにするITに生で触れ、やはり人のHAPPYは人がつくるのだと、それを支援できるITを提供していきたいと、温かい気持ちになりました。